白い記憶【分冊版】

白い記憶【分冊版】 3

著作者:あすなひろし
私は青春ということばが嫌いです。青春は短く美しい、とか、二度とは戻らぬ、とか……私はそんな少女趣味にも聞こえるしらじらしい「青春」ということばが嫌いです。それは今、私達の生きているこの時間を、おとな達が郷愁をこめて勝手にそう呼んでいるに――過ぎないから……。家族、兄弟、男と女…人々が織りなすほろ苦い人間模様を繊細に美しく描き出す、妙手あすなひろしの傑作青春譚!
すぐに読む