ぼくのBライフ3

ぼくのBライフ3 【ぼくのBライフ22】車上生活者になりたい!

著作者:夏海笑
「なぜ南房総で  そのままBライフしなかったのか?」 なんて よく訊かれるんですけどね。 今回はその理由を 書いておこうと思います。 理由は3つありますね。 1つめは、 漁師の手伝いとマンガの両立は 体力的にキツかったこと。 当時はまだカクゴが できていなかったので、 マンガ家を目指していることを 回りに言ってなかったんですよ。 当時はおそろしくヘタクソ だったので (今もヘタクソですけど) 恥ずかしかったし、 言ったらからかわれると 思ったのです。 だから、 当然ヒマだと思われているので 思う存分使い倒される。 (そのぶん気前よく  分け前はくれるのですが) 体力自慢の漁師たちの 手伝いはキツかったですよ。 それなりに楽しくはあったけど、 べつに魚取りをしたくて サラリーマンやめたわけ ではありませんので。 2つめは、 南房総は中古住宅や土地が お高かったこと。 秩父の今住んでいる小屋を 取得するのにかかったのは、 全部で80万円くらい。 南房総は人気の土地なので、 同じことをしようと思ったら、 たぶん10倍くらい かかりますね(^^; 3つめは このマンガにも描いているように、 若年性認知症のYさんに 仕事中エンドレスで責められ (当時は介護の仕事をしていた)、 家にいればいたで 近所の元校長男に 「鋸南町を南相馬のように  してはいけない!」 とアパート前の道路で大声で怒鳴られ もう精神的に ヘトヘトだったのです。 いっこくも早くここを 逃げ出したくて、 最終的にはこの2人が 背中を押してくれたことに なります。 秩父に来てからは 漁の手伝いが無くなったので、 マンガの時間が劇的に 増えました。 ほんとうに秩父に来てよかった。 秩父に来たことを 後悔したことは いちどもありません。
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