嘉納治五郎 風雲録 1
著作者:橋本一郎,ほんまりう
激動の明治期
群雄割拠する柔術界で
柔(やわら)を道として
制覇統一を目指す嘉納治五郎!!
[主な登場人物]
●嘉納治五郎(かのう じごろう)
1860(万延元)年~1938(昭和13)年、摂津国御影村(現・兵庫県神戸市東灘区御影町)に生まれる。様々な流派がしのぎを削る明治期、柔術を道(どう)として極め、講道館柔道の創始者であり柔道・スポーツ・教育分野の発展、日本のオリンピック初参加に尽力するなど、日本に於けるスポーツの礎を築く。「柔道の父」「日本の体育の父」とも呼ばれている。
●西郷四郎(さいごう しろう)
会津・大東流合気柔術を学ぶ西郷は、嘉納治五郎に恨みを持つ一団に襲われたのをきっかけに、嘉納の門下生となる。山嵐なる技でめきめき頭角を現す。
●富田屋の娘・加代(かよ)
上野の花見の最中に、暴漢に襲われたところを西郷に助けられる。それが縁で西郷に恋心を抱く。
●戸塚清次郎(とづか せいじろう)
戸塚楊心流の柔術を受け継ぐ若師匠と目され、柔術界の佐々木小次郎と異名をとる天才児。西郷四郎とは宿命のライバル。
●飯久保恒年(いいくぼ つねとし)
柔術・天神真楊流起倒流の流れをくむ嘉納治五郎の師匠。
●富田常次郎(とみた つねじろう)
柔らの道を極めようとする、嘉納治五郎の門下生。
●清水次郎長(しみず じろうちょう)
荒くれ若集・猛者を集めた魚河岸の道場主で大親分。