つげ忠男昭和選集

つげ忠男昭和選集 遠い夏の風景

著作者:つげ忠男
生活、人生、心を、深く静かに、リアルに描き続けて来たカルト漫画家による作品集。――蝉の声が弱々しくなって来た夏の終わり頃、初老の男が妻を散歩に誘う。行き先は、彼が気に入り、大切にしている場所だった。妻は不思議に感じていた。長年連れ添って来て、散歩に誘われる事などなかったからだ。彼女は(ああ、これで終わる……)と思った。何が終わるというのか…。(表題作「遠い夏の風景」より)。他、「アスファルト舗装」「100キロ重量」「潮騒」「熱風 其の一」「熱風 其の二」「スランプのころ」「カラスかんざぶろう」を収録。
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