佐藤マコト 単行本未収録作品集
著作者:佐藤 マコト
プロアシで「デビルハンド」と呼ばれ、資料無くても背景が描けて、スクリーントーンの貼る速さは編集さんにも今は亡き今敏さんにも驚かれ悠々自適に暮らしていたんですが。29歳の時一度位はマンガ描こう、と描いたのが「個人世界」で掲載されました。でその後も担当さんが付くこと無く「サオリ」「父の日」「箱入り娘」をアシスタントの合間に描いていたんですね。当時はネーム無しの一発描き。ブラックジャックに憧れ、ラストの余韻をすっ飛ばし無理やりオチを付ける先入観があり…構成も未熟ですが、頭の中にネームは入っていました。初期のサトラレも1巻までは、何ページにの何コマまで台詞を全て記憶していました。ソンナ製作スタイルだから「サオリ」など120ページを超えてある少女を引き取って育てて主人公が死ぬ間際に「僕の名前云々」が入る…という無茶に、当然ながら掲載不可。で短くまとめちゃいました。 因みに「父の日」は女の子ばかり描いて「ロマンティックSF宣言}という大そうな煽りが恥ずかしくてオジサンのはなしを書きましたとさw 昔はこの様に出版社も元気で新人用雑誌を発行して下さっていたのですが… そういう意味で今の子供たちは大変だろうなと思っています。